心理予防教育 OKS プログラム

 2012年12月14日作成 2020年2月11日改訂

概要 About

・心理教育パートとスキルトレーニングパートの2パートからなる50分の授業枠内で実施可能なシングルセッション心理予防教育プログラム
・認知行動療法の考え方をもとにし、効果が検証されている
・累計5000名以上に実施済
・千葉大学医学部倫理審査委員会承認済み
・ww OKSは お悩み 解決 作戦 Onayami Kaiketus Sakusen の頭文字ですww

 構成の特徴 Features

認知モデルに基づいた構成をとりながらメタ認知の強化を狙ったレトリックを採用、
赤の考え、青の考え、緑の稲妻、黄土色のイガイガといったシンボリックな色と形を用いてそれをOKSシートに実際に書き込む練習をするためプロセスが覚えやすい
上記の言葉を共通言語とし、生徒間または生徒と教師間で心の悩みを話す基盤が自然に醸成される
開発した友人助言法(Friend-Detach)を用い自分自身を客観視する視点の移動(メタ認知の獲得)を重視しているため認知行動療法のように認知、感情の区別と同定がしっかり行われていなくても認知プロセスの改善が図れる

現場でのメリットと評価 Merit and Evaluation

実施時間は50分で短く内容がわかりやすく、授業用パワーポイントと授業案が準備してあるので教員により簡単に実施可能である。実施内容は柔軟に変更が可能。

スクールカウンセリングー25年の実践の上に完成させた日本の学校文化に即した純国産プログラムで費用負担は一切なくフリーで使用できる

自分自身で結果のデータ解析を行う必要はなく研究機関より得たい結果のみ報告を受けられる

クラスの心の健康度について他クラスや従来データとの比較が可能

道徳の授業との親和性が高く道徳授業枠内で実施が可能

既存のクラス風土改善の施策との併用も可能(hyper-QUとのコラボを計画中)

継続して実施することにより年度をまたいだ生徒の変化の追跡が可能

クラス全体として生徒による自主的問題解決能力向上により事後処理しなければならないもめごとの総数が減り対応時間が少なくなることから教員は授業準備や本当に向き合うべき生徒に時間を割くことができる

生徒、先生からの評価が高い

効果 Effects

中学生への実施で自記式アンケート結果から赤の考え(不合理な考え)の低減、自尊感情の増加、ストレス反応の低減、不安・抑うつの低減がみられた

小学生に対してはQOL尺度を用いたアンケートの結果、総合ポイントが実施により有意に上昇した

友達へのアドバイスの形式を用いることにより自分は友人を助けることができるという自己肯定感・自尊感情の向上が得られた

自分も友達に助けを求めて良いのだという意識が目覚めた

自分で自分の気持ちを変えられることにより自己効力感が高まった

友人助言法により良いメタ認知(デタッチド・マインドフルネスの状態)の強化が他の心理療法より短時間で獲得できたと考えられる

レジリエンスの強化に加えメタ認知の強化により学業等のパフォーマンス向上が期待できる

極度に心の健康度が低い生徒への効果は限定的であるが、アンケートによりそれらの生徒を把握することができる。そしてアンケートを継続することによりそれらの生徒の変化を知り、タイムリーなサポートへつなげることができる。

論文へのリンク

大阪大学リポジトリ (osaka-u.ac.jp)

来歴 History

2013 荏原第一中学校、雪谷中学校にて
心のドリル:お悩み相談室としてPilot研究開始
2015 大森第三中学校にて心理予防教育OKSプログラムとして実践研究継続
2015 日本科学財団助成対象研究に認定
2018 Pilot研究結果が大阪大学大学院連合小児発達学研究科博士論文として
心理科学ジャーナルに掲載
2018 道徳授業の一環として実施(1学年、2学年の一斉道徳公開授業において)
2019 教育研究推進校として大田区教育委員会に大森第三中学校の「生徒の居場所づくり、   絆づくりのための場づくりの推進」の施策の一環としてOKSプログラムの実施報告
2019 12月文部科学省児童生徒課に概要・実施状況をレクチャー

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