コミュニケーションのモノサシ

コミュニケーションのモノサシをテキストとして使っている皆さんへ

 

 この本はいわゆるコミュニケーション論の本ではありません。人間関係の構築に不可欠なコミュニケーションという道具がどのように心の働きと関連するかを心理学の観点から解説した本です。人間関係論、あるいは生涯発達論といった人間同士の関係や心の発達にコミュニケーションがどのようにかかわってくるかを勉強するとき、理論と実践を学ぶのに適している本です。
 理論というのは、言葉を換えれば「正論」。その通りに行動できれば、越したことは無いんですけど、その通りに行動している人はいませんよ。なぜなら、ご存知のとおり、「したくない」からです。「正論」の超自我と「したい・したくない」の欲求が、無意識で闘っているからです。行動化のためには、無意識の領域が大きく関わってきます。そのことを本の中では、「とは言えメモ」という場所でフォローしています。人の在り様は、すべてバランスですね。どちらか一方が良い、悪いではありません。「すべきこと」と「したいこと」、建前と本音、自分にとっての折り合いポイントを見つけていくためにこの本を使ってくださいね。
 

 

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